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組織心理研究所サイト・ロゴデザインに込められた想い

2024/06/27
目次

皆さんこんにちは。

株式会社リーディングマーク組織心理研究所の佐藤映です。

当研究所では、実践や調査・研究で得られた専門的な知見やナレッジを、社会に公表・発信していくために、このたびサイト・ロゴを展開し、積極的に活動報告を実施する運びとなりました。

本コラムでは、組織心理研究所サイト・ロゴのリリースを記念して、本サイト・ロゴイメージのデザインに込められた研究所の活動理念や、社会へのメッセージをご紹介します。

サイトデザインについて

組織心理研究所サイトのトップページでは、濃紺や深緑と水色を貴重としたグラデーションを用いており、荘厳で深みのあるイメージを持っていただけるデザインになっています。

ナチュラルカラーを採用したこのイメージコンセプトは、当研究所が拠り所とする視座でもある心理臨床の実践をイメージし、守られた場で、命に向き合い、深みのある本質的な対話を行う実践への想いをデザイナーに伝える中で、ご提案いただいた「青の洞窟のテーマ」が採用されています。

陽気で晴れやかな砂浜からは少し離れた岩陰、底の見えない濃青の海の入り江と、洞窟に差し込む微かな空色の光。

岩壁には、自然の生命力を感じられる緑や苔が生きています。さざなみの音に包まれ、光と影の入り交じる静かな空間で、生命と心の深みが感じられる情景です。

自分や周囲の感情に触れながら、人と組織の深奥と対話できる場所のメタファーです。

当研究所では、そういった生命の原初性をもつ心の性質に開かれながら、人や組織が直面する課題と対峙し、共に解決の糸口を見つけるために、対話を通して向き合って支援する活動を推進します。サイトデザインには、そのような人や組織の支援に対する理念や、研究所の実践姿勢への想いが込められています。

活動理念のイメージ画像について

活動理念の紹介部分では、抽象的なイメージを含む独特のイラストを用いています。

こちらの制作過程では、デザイナーから以下のコンセプトを提案してもらいました。

・大きめの楕円2つは、「世界中の人と組織の理想実現」を「研究所が支援」している、支えているようなイメージで配置しております。

・サイトのテーマと合わせ、青の洞窟や生き物のイメージを、抽象的に形で表しています。

うごめく心や人と組織の動的なイメージと、それを支える研究所もまた人であることが反映されていて、それが青の洞窟や生き物とも関わるモチーフに昇華されていることを感じ、研究所の活動理念にもフィットする素晴らしいデザインだと感じています。

とらえどころがなく、なかなか支えたりケアしたりするのが難しい人や組織の不確実性(Uncertainty)がよく表現されており、VUCAな時代と言われる現代の社会情勢にも重なりそうです。

読者の皆様は、このデザインから何を想像いただけたでしょうか。

こういった抽象的なデザインから多様なイメージが創発される(投影される)プロセスそのものを大切にしたいと考えています。

ロゴデザインについて

続いて、研究所ロゴデザインについてご紹介します。

こちらにも青の洞窟のモチーフを連動いただきながら、3色のグラデーションと、トレンドらしい半立体的でスタイリッシュなデザインが採用されています。

ロゴ制作において研究所から提案したイメージは、下記のようなものでした。

・温故知新。学術的な倫理を守りながら、新しいことにチャレンジする精神。

・客観性やデータだけでなく、人の生命や主観、ナラティブ、現象そのものに寄り添う精神。

・対立する概念や選択肢を行き来する葛藤を受け止め、そこにとどまって共に考える精神。

・深層心理学や組織心理学の荘厳で奥深いイメージ。

そこから、デザイナーに100以上のデザインコンセプトを制作いただき、徐々に納得感のあるロゴへと調整を進めていただきました。

青の洞窟をデフォルメしたイメージからロゴを形成。

入口約1m、奥行き54m、高さ15mの洞窟をイメージしています。

洞窟の入り口から光が入ってくる様子を表現し、中心の円は「個」や生物の「核」を想像させるものです。

対立するものが統合し、新しいものが創造されるプロセスも表現しています。

対立するものの統合のモチーフは、陰陽の太極図のようなイメージにも近く、研究所の実践活動のイメージにフィットしています。

これらのイメージや表現には、組織心理研究所が重視する理想の支援の姿や、個人や組織、社会に対する関わり方に込められた想いが反映されています。

リーディングマーク社のサービス開発部門に所属するデザイナーの皆さんとの対話を繰り返しながら、時間をかけてイメージをかたちにしていただきました。

この場を借りて御礼申し上げます。

組織心理研究所の活動理念について

組織心理研究所では、プロダクト研究開発、およびプロダクトを活用した組織現場での実践において、心理臨床学の視座から、重視している以下の活動原則があります。

1.対話的実践

組織心理研究所は、個と組織に対する心理臨床学・組織心理学の視座に
もとづく直接的な支援の「実践」を中心に活動します。

単に知識を伝える実践だけではなく、参加者同士の対話の場の
ファシリテーションや、参加者と支援者の関係性にもとづいて、
その解決・変革を支援します。

すべての働く個人・管理職・人事・経営者・組織を対象に、
よりよい生き方を実現するための課題を特定し、
研修や対話促進の場を提供します。

心理臨床学という学問名は、組織や人事に関わる皆さんにとっては、聞き慣れない言葉なのではないかと思います。

この名称、特に「心理臨床」という言葉には、「こころの支援の実践」を重視する意味合いが込められています。

一般に学問や研究は、世の中に役立つ新しい客観的な知見を提供するものです。

私が専門とする心理臨床学は、「人のこころに関わり、ケアの実践をする」という活動が前提にあります。

まずもってケアの実践を起点としながら、その活動を通して得られた普遍的な学びを問うことが「心理臨床学」です。

組織の研究は、その成員としての命ある「ひと」や生き物としての「集団」の研究なのですが、客観化、自然科学化するあまり、人を対象化し、距離を取って切り離して扱いがちになってしまう危惧があります。

実際に、組織運営においては、人は「資源(リソース)」として捉えられ、組織のエネルギーの一部として扱われることも多いと思います。

しかし、人や組織の支援は、生き物としての組織に近づいてコミットし、そこで起きていることを共に体験しながら、支援者もその力動やシステムの一部として参画し、課題を言葉にし、解決のために伴走する営みです。

組織心理研究所が「心理臨床」という言葉を使うのは、そのように、ともすれば切り離されがちな、支援の実践者(研究者)と組織の現場に対して、つながりを回復し、命ある「ひと」の尊厳や、"個"としての従業員や組織を守り、その困難に寄り添った支援をまず第一に考えるという想いが込められています。

2.Practice-Orientedな活動を通した知のダイナミクスの展開

私たちは、個と組織への直接的な心理支援である「対話的実践」の活動を主軸としながら、次の「知のダイナミクス」によって、株式会社リーディングマークの事業内外に対する創造と接続の動的な循環によりミッションを実現する「Practice-Oriented R&D」を掲げ、持続可能な活動を推進します。

さらに組織心理研究所では、対話の実践をコアの活動としながら、そこで得られた知を4つの展開方法で具体化し、またその展開から得られた新しい知見を実践に還元することで、各方面に拡がるダイナミックな知の循環を生み出し、時代に合わせて実践志向(Practice-Oriented)な、新しい活動のかたちを実現することを目指しています。

・研究:知の探求。実践で得られた知見を学問として昇華し、新たな知を生み出す。

・開発:知の実装。実践による示唆や効果をITプロダクトやサービスとして展開・汎化する。

・事業支援:知の共有。サービス提供母体や利用者様の支援を学術的にサポートする。

・広報:知の普及。活動を一般公開し、他組織と連携して、その社会的な関わりを高める。

研究所の実践を中心としながら、その内外への知の創造と接続を意図して、様々な次元に展開していける柔軟な活動形態をとっています。

こうすることで、ただ専門的な技術に基づいた支援を行うだけではなく、常にこれをアップデートし、また社会システムに実装することで、多様な角度から評価・フィードバックを受け、より進歩する循環を回すことを意図しています。

おわりに

本コラムを最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ロゴやサイトのデザインを紹介することを通して、研究所が目指す活動方針も伝えられる内容になったのではないかと思います。

今後の活動にぜひご期待いただけますと幸いです。

リーディングマーク組織心理研究所を、どうぞよろしくお願いいたします。

#組織心理研究所#ミキワメ
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